塩谷先生とのインタビュー

このインタビュー記事はビイ・オールという雑誌のGさんという記者の方のご厚意により掲載させていただいております。
Gさんの雑誌ではこのインタビュー記事の一部しか掲載できなかったので、こちらのHPにてインタビューの全てを掲載してはどうかと薦められました。
インタビューの内容は大変素晴らしく、私の方から是非掲載させて欲しいものだと思いここにアップする事が出来ました。
Gさん本当にありがとうございました。
(Gさんから戴いたメールに面白い話があったのですけれどこれも機会がありましたら掲載させてもらえればと思っております。

・このインタビューは4/28に先生の自宅で行ったものです
・ビィ・オールという雑誌に掲載する目的で、インタビューしたのですが、ほんの一部しか紹介できませんでした。先生の貴重な時間を頂いた以上、これを他の人に伝えるのが使命と考えて、まとめました。
・ずいぶんと迷ったのですが、塩谷先生のお話の雰囲気が伝わるように、あえて、このような文体にしました。読みづらいところがございましたら、申し訳ございません。
・質問の後には”:”をつけています。また、先生の回答と次の質問の間には改行キーを挿入してあります。
・質問の順番は、極力その時のままにしてあります。あまり編集しない方が、その時の様子が伝わると考えたからです。そのために繰り返し、話題の飛躍があるかもしれません。

先生は「ご褒美が目的で大断言を行じたのでは本末転倒である。しかし私は、ご褒美を目当てにしてもよいから、大断言を念じてもらいたい」と書かれています。人格がすぐれた人ならともかく、大断言を唱えただけで、どんな人でも願望がかなうというのは納得できない気がします。:

大断言の言葉そのものが働くんだからね。他人のためでなく、己のため、私利私欲のために大断言を唱えたとしても、唱えた人は人類の一人なのよ。それでその人が向上すると、人類全体も向上するの。
人類と自分は別じゃないんだよ。だから、己のことを考えていいの。自分が幸せになればいいの。ただし、己を優先はしないの。己は後手ではあるけれど、幸せになればいいの。
いかにも超越して、高いところから眺めるような態度はいけないの。己もその人と同じレベルだし、同じ人間なのよ。みんな人間だということを根底におかなくっちゃ。君も私もみんな同じ。

ある人が良くなれば,周りの人もよくなるんですか?:

そうそう。ある人が良くなれば、人類の一人が良くなったことになる。一人一人は小さな存在でも、それがまとまって人類になるんだから。一人が良くなることは、全体の目から見ればいいことなんだ。離れたところから一人だけで、冷静に見ているような態度はよくないの。

山にこもって一人で修行するのではないんですね。:

修行するのはいいんだよ。自分が向上すれば、周りの人も向上するわけだよ。相手と共に向上するならいいの。

まず、自分が幸せになったり、健康になることが大切なんですね。:

60億の人間がいるとすると、60億分の1が幸せになったんだから。その幸せを人にわけてあげればいいの。そうすればどんどんと広まっていくでしょう。たった一人でもいいの。己一人でも、とにかく向上すれば、全体が上がっていくんだから。
己だけが大切で、他に貢献しない人もいるけれど、それでもいいの。とにかく60億分の1は向上したんだから。それにその人の器は、自分だけ満足すればいいという程度だったの。
持って生まれた天分や性もあるからね。どうしても人のためになりたい人もあるし、自分のことしか考えない人もいる。自分本位の人も、次第に器が広がればいいが、そうならない場合もあるの。一生「俺が俺が」で通す人が大部分なの。けれど、とにかく一人一人が向上すればいいの。それだけ全体のレベルが上がったことになるんだから。
それに人生は50年100年で終わる、ケチなものじゃないの。なんぼでも長いし、また戻ってもこられるんだから。輪廻転生しているうちに少しすつ向上していけばいいの。たとえ向上しなくても、その人が上がり得なかったんだから、それでいいの(笑)。

その人の器。天命みたいなものがあるんですね。:

そうなの。でも長い目でみれば、実際はみんな上がるはずなの。ただ、それにかかる時間が長いか短いかだけなの。

永遠の長さで見れば全部おなじなんですね。ついつい、空間的にも時間的にも狭い範囲で考えて、人に対して腹を立てたりしますが…:
腹を立ててもいいの。腹を立てるなとは言わないの。ただ、己を省みることができればいいんだけれどね。たとえ腹を立てっぱなしでもいいの(笑)。その人なりに生きたんだから。

先生は、人の天命を引き出す方法として、正心調息法を開発されたんですか?:

そうなの。これ以上の方法はないの。なぜかと言うと、宇宙の無限の力を丹田に収めて、全身に満ち渡ったと想念するでしょう。これを繰り返せば、いつの間にか宇宙の無限力と一体化する。そして、宇宙の無限力の一部を自分が生きていることになるの。宇宙の無限力と人間は別じゃないの。宇宙の無限力の中に、人間が生きているんだからね。

正心調息法を実行すると、無限力と一体化できるんですね。:

そうすると、安心立命の境地に達してしまうの。無限の力に包まれているんだから。神我一体になろうと思わなくても、いつの間にかそんな境地になるの。神我一体と言ったって、理屈だけで実際にそうなっている人はあんまりいないでしょう。ところが調息法をやれば、自ずとそういう気持ちになっていくの。
本当のことを言うと、人間は宇宙の無限力の中で生きているんだから、その中から一歩も外に出ることができないの。

無限力と一体になるのでなく、離れられないということですか?:

すでに一体で、一部分なの。
一体というのは語弊があるね。宇宙の無限力の一部分であり、体現者なの。

正心調息法はそうしたことを体感できる方法なんですね。:

いいかい、理屈で体感はできないだろう。実際に試してみないとダメなの。
人間は、一つ一つの細胞が寄り集まって生きているんだよ。細胞一つ一つが正しく考え、正しく行動すれば、人間も正しく生きることができるの。
ところが、この細胞が一つ一つちゃんと生きているかということになると、たいていの人はそうでないんだよ。なぜだかわかるかい?

酸素不足ですか?:

その通り。細胞が生きていくために一番必要なのは酸素。それなのに細胞は、酸素が不足しているの。特に脳細胞は酸素が足りないんだよ。
エサを少ししか食べていない馬は、ちゃんと走れないし、風が吹いてきたらフラフラする。一方ちゃんとエサを食べている馬はしっかり走るし、そよ風が吹いてきたといい気持ちなの。こんなふうに外部の刺激に対しても、全然ちがう反応をするの。
酸素不足で、細胞は本来の働きができるかっていうことなの。普通の人は、一つ一つの細胞が本来の働きをしていないの。だから、君も本来の力を発揮していないの。これは理屈でなくて事実。十分な食事をしなかったらどうなる?それで働けるかい?体だけでなく、頭も働かないでしょう(笑)。これが根本的な問題なの。人間が生きていく上で大切なのは酸素。まず細胞が酸素を十分に取って、元気でなければ話にならないの。
ところが普通の人は、酸素が不十分な状態をアベレージだと思っている。そうじゃないの。十分に酸素を取れば、細胞がイキイキとしてその人が元気になる。その状態が本当のアベレージなの。

酸素を十分に取れば、誰でも元気になれるし、頭も十分働くのですね。:

細胞が生きていく上で、一番大切なのは酸素なの。栄養分や水分がちょっと足りなくてもいいの。でも酸素がなければだめなのよ。ことに脳細胞はそうなの。食事は1〜2週間とらなくても生きていけるし、水を飲まなくても3日は生きていけるでしょう。一番大切な酸素は、瞬間でもなくてはならないの。

空気はあるのが当たり前だから、大切だと気づきせん。でも呼吸が止まったらすぐに死んでしまいますものね。:

みんなは、空気がたくさんあり過ぎるから大切だと気づかないの。たくさんあるということは、大事だということなの。無駄にあるのでなくて、必要だからこそたくさんあるの。
食べ物や水は、そんなに必要でないから、なくてもすぐに死なない。酸素は一番大切だから、呼吸を止めたらすぐに死んでしまうでしょう。普通の人は、このことをわかっていないの。
一番大切なことが無視されているから、酸素不足で細胞は十分に働かない。酸素不足の細胞が考えたことは、酸素が十分にある細胞が考えたことよりも低いレベルなの。

低いレベルを当たり前だと思っているんですね。:

みんなそのレベルにいるからね。酸素が十分にあれば、細胞が完全に働いてレベルが上がるのは当然なの。

酸素を補給する以外は、何もしなくていいんですか?:

酸素があれば、細胞は与えられた使命を果たして、正しい考え方をするの。細胞は酸素が十分なら、よそ道はしないからね(笑)。腹がすいている馬はついよそ見して、まっすぐ歩かないでしょう。

ありがたいですね。:

こんなありがたいことはないよ。一瞬でも欠かせない空気を、無限に与えてくれているんだから。最近、水のことに関心が向いているでしょう。天然水を飲むのは結構。でもなにより、空気を十分に吸いなさいと言いたいの。
普通の呼吸では、肺の上部にしか空気が入らない。でも正心調息法をすると、肺の下部まで空気が入るから、酸素が体に行き渡るの。お腹をすかせているところに、酸素が来るんだから、体の細胞は喜ぶの。のどが乾いているところに水が来るようなものだがな。
普通の人は呼吸が十分でないから、酸素不足が当たり前になっているの。だから頭も十分に働かなくて、考えることの質も悪いの。だから善悪の境目があいまいになっているでしょう。
呼吸をすることがいかに大切なことか、みんな知らないの。あまり大事過ぎるからね(笑)。

空気はタダですからね。:

一番大事なものはタダなの。

水も太陽もタダですよね。だから大切なことに気づかないんですね:

あまりに当たり前過ぎて、気づかないことほど大事なの(笑)。いちいち大事なことに気がついていたら、ちょっとうるさいでしょう(笑)。だから一番大切なことは気がつかないはずなの。

先生は「現代はストレスが強いと言われているが、今の時代に限らず、どの時代にもストレスがあった」と書かれていますが…:

ストレスはいつの時代にもあったんだよ(笑)。ストレスは適当な刺激になっているの。ある程度のストレスがなかったら、ボケてしまうからね。ストレスは、ありがたいものなの。ただストレスを不快な刺激と感じるか、ありがたいと感じるかは受け取る側次第なの。

受け取り側の問題ということで、「プラス思考が大切」などと言われていますが、無理にプラスになろうと思っても無理ですよね。:

プラス思考をするのは細胞。その細胞がお腹ペコペコでは、プラスにはならないし、100点満点の思考はできないでしょう。これが人間の自然なの。

観念的な理論だけが広まっているのではないでしょうか?:

今に限らず昔からそうよ。皆さんは、思想の遊戯をしているの。思想が働いていないのよ。
細胞は十分な酸素があれば、正しい働きをするの。そうでないと、どうしても横道にそれて、正しい働きをしない。
十分に酸素がないのに、教育だ思想だと言ってもダメなの。土台に欠陥があるんだから、正しい思想が生まれてくるはずがない。いくら家庭教育が大切だと言っても、親も子供も酸素が足りないから意味がないがな。正しい思想が生まれ得ない細胞から、正しい思想が生まれるわけないでしょう。

無理に何とかしようとするために、余計おかしなことになってしまうんですね。:
それで、ますます変になったりしているんです。やせ馬にいくらむちを入れても走れないの。

無理に走らせると?:

つんのめってしまう(笑)。

そんな状況がいろいろなところに現れていますね。:

多いね。いや全部と言ってもいいかもしれないね。細胞がちゃんと働いていないから、本当の活力が生まれないし、ちゃんと行動できない。だから結果も出ないの。

根本的なところに目を向けないで、結果だけ求めているんですね。:

いくらでも立派な目標は立てられるし、それを目指そうと言えるの。でもろくに食べていないやせ馬に、きつい坂を登れと言っても無駄でしょう。坂を登ったらいいところに行けるぞとか、えさがあると言ってもね(笑)。
体力がないから、楽な道へ行ってしまう。だから、峠にはたどり着けないの(笑)。

根本的な問題にはふれないで、どうでもいい対策ばかり。状況が一向に良くならないような気がします。
だから、カタストロフィーが必要になってくる。そして、根本から立て直す。外側についているいらないものを取ってしまうの。

カタストロフィーがないと気づかないところまで来ているんでしょうか?

絶対に不可能なところまで来てしまったわけだ。今のままでは、逃げ道が一杯あるから

先生がそのことを実感されて、ずいぶんたちますよね。その間、先生はできるだけのことをされてきた。大変な人生でしたね。

大変じゃなくて、ありがたい人生。84歳で熱海に隠居したんだよ。海を友として、太陽を友として、月を友として、ここで詩を作って太陽に向かって吟ずる。いい気持ちですよ(笑)。波が来れば良し、静かなのもまた良しで、たったこれだけのことだが、素晴らしい人生を送っていたの。
しかし91歳の誕生日に、それまでの人生を振り返っていたんだな。ああ、ありがたい人生だったなと思った時に、「まもなく死ぬなと」ふっと気がついたのよ。「何年生きられるかわからないけれど、長いことはない」と思った。現世から、むこうの世界への引越しだ。今度はもっといいところへ行くんだがな。うれしいなあ、ここはもうたくさんだと思ったの。
それから、わしが死ぬと、正心調息法が地球上からなくなると思ったの。当たり前なことなのに、それまで気がつかなかったの。頭が悪いものだから(笑)。
「こんなもったいないことをしてはいけない。この呼吸法は残さなければならない。よし、残りの人生はこの呼吸法を広めることに使おう」と決心したの。それで91歳の誕生日の翌日から活動を開始した。そうしたら、正心調息法について話してくれとか、書いて欲しいという話が来るようになったの。
その気になったら、たちまち周りが働き出したの。準備は整っていたんだね。1週間後には銀座で、講演をしたがな。

たった1週間ですか。早いですね。:

思ったら早い、早い。周りが待っていたんだもの。すぐに心霊科学協会から、講演して下さいという話が来たの。そうしたら、講演の内容を出版させて下さいという話になって…。たちまち、広がっていったんです。わしが直接教えていないのに、本を読んで実践して,「前立腺肥大が治った」とか「白内障が治った」という話があちこちから来るようになったの。お膳立てができていたから、こんなに早く広まったんだね。
わしは正心調息法を自分の健康のためだけに使って、自分だけ幸せになっていたの。それで、精一杯のつもりだった。なんで、人に教えようという気にならなかったのだろうかと思ったがな。
正心調息法は60歳から始めたのに、それから30年も気がつかなかった。そこがわしのおろかなところだ。でも気がついたらじっとしていられません。そうしたら、正心調息法を広める機会が与えられる。91歳から始めて、もう100回も講演したの。でも、自分から働きかけて講演会は一つもないがな。私が立ち上がったら、すぐに「来てください」だよ。
3次元の世界から見れば、奇跡に見えるけど、向こうさんから見れば当たり前のことだね。わしが生まれて来た使命もそこにあるから。でなかったら、91歳で死んでしまってもいいわけなの。私の身内はほとんど70歳台で死んでいて、90以上まで生きた人は一人もいない。弟が86まで生きたけれど、これが一番の長生きだな。

お話しを伺っていると、本当にありがたいことですね。:

ありがたいことだけれど、本当は当然だったの。自分の使命が見えていなかっただけなの。

91歳の誕生日に、気がつかれたんですね。:

誕生日に床に入った時に、これまでの人生を振り返ったの。よく生きてこられたとか、あんなことがあった、こんなことがあったとかね。君達は若いからわからないでしょうが、91歳の誕生日ともなるとそんな感慨が浮かぶのよ。

いいタイミングでしたね。:
大きな力に動かされているの。己の力じゃないのよ。いろいろと思い出したのも、己が思い出したんじゃないの。気づかされたんだから(笑)。

先生は講演で奇跡のお話しをされますが、自慢にとる人もいるのではないでしょうか?:

自慢する気はないんだがね。事実をそのとおりに話しても、自慢話に聞こえる。「アホなことを言うな」と言われても仕方がないの。

先生の体験談が信じられない人も多いのではないでしょうか?:

当然なの。「本当かな?」と思わない人だったら、こんなことを話す必要がないくらいだもの。もしそうだったら、私には何にも用がない。「本当かな?」と思う人がたくさんいるから話すのよ。私の言うことを素直に受け取れる人だったら、しゃべる必要はないがな。そんな人は、もう高いところに上がって、素晴らしいレベルに行っているがな。

信じられない人が納得できるように、体験談をお話しされているんでしょうか?:

わしの話は理論、高邁な学説や哲学でないの。事実を話しているだけだがな。でもその事実がなかなか信じてもらえない。理屈なら、いくらでも素晴らしいことは言えるし、そういう人もたくさんいるの。わしは自分の体験と、わしの本を読んだり講演を聞いてくれた人が体験したことしか言いません。

正心調息法は毎日されるのですか?:

25回と回数を決めないで、常にやっているよ(笑)。時間があればいつもやっている。寝ていても、座っていも、歩いていてもね。ただ歩いている時は、鈴の印は組まないの。印を組んで歩いていたら変だからね(笑)。丹田まで空気を入れて、出すだけ。練習しているうちに、歩いている時も自然に腹式呼吸をできるようになるの。
そうすると、歩き方も正しくなるの。せかせかした歩き方でなく、悠々とちゃんと足を使って歩くようなるがな。みんなは足じゃなくて、別の場所を使ってせかせせかと歩いているの。
私の歩き方を見たらいいの。演壇の上がり降りでも、歩いている姿を見たらわかるはずだがな。始めは意識しないとだめだけれど、次第に意識しなくても、悠々堂々とした歩き方になるの。人間はせこせこと歩くものじゃなくて、天地の間を悠々堂々と歩くものなのよ。

天と地の間を歩いているんですね。:

せかせかじゃなくて、ちゃんと大地に足を一歩一歩つけてね。俺の歩き方を見てごらん。どんな時でも、大地に足をつけて悠々と歩いているから。だからこの年になっても、階段から落ちないで歩いているの(笑)。

先生の日常全てが、正心調息法そのものなんですね。:

そういう堅苦しいことは言わないがな。自然の呼吸をしているだけ。赤ん坊と同じだがな。しかし面白いことに、空気が深く入るからお腹が動く。寝ていても布団が動いているよ。

普通の人は胸で呼吸していますね。:

お腹で呼吸している人は少ないの。武道の達人は別だけれどね。

先生は、「赤ん坊はお腹で呼吸している」と書かれています。なぜ大人になると、胸で呼吸するようになるんでしょうか?:

それは当たり前だがな。赤ん坊の時は、外から何も刺激がない、義務もない、仕事もない。寝てればいいんだもの。でも大人には仕事がある。歩く事だって、一つの仕事なの。だから、それに応じた呼吸の仕方になってくるがな。
でも、呼吸はどんな時でもお腹でするべきなの。そのためには、お腹で呼吸することの大切さを理解していなければならないの。ただやってみてもダメ、始めてみてもすぐにやめてしまう。でも慣れてくれば、意識しなくてもできるようになるから。

正心調息法が優れていることを知っていないといけないのですね。:

そうなの。これだけは憶えておいてください。皆さんの細胞は酸素が不足していから、正常レベルの活動をしていないの。
一つ一つの細胞は、酸素が十分にあれば正しく働く。だから細胞でできている人間も、正しいことをするようになる。調息法をすると、呼吸が深くなって、いつの間にかお腹で呼吸するから、細胞に十分な空気が行き届くの。

細胞は十分な酸素で、元々の力を取り戻す。そうするとストレスも感じなくなくなるんですか?:

つらいものとは感じなくなるの。刺激としては感じるけれど、その人にとっていい刺激になるの。

それによって気づいたり、学んだりできるわけですね。:

そうなの。

刺激を受け取る側が十分に酸素を取っていないと、同じ刺激がストレスになるわけですね。:

今度は荷物になってくるの。同じ物が毒になったり、栄養になったりするわけだ。誰だって生きているうちは、刺激を受けるのは当たり前なの。

現在の先生の喜びは何ですか?:

そうやって具体的に聞かれるとわからなくなるね。年中楽しいんだから(笑)。俺の顔は、いつもニコニコしているように見えはしないか。苦虫を噛み潰したような顔なんて、できないがな。
いいかい、これは根本的な問題に触れているんだぞ。宇宙の無限の力を丹田に入れて、全身に満ち渡らせたとするぞ。この時、本当は宇宙の無限力と一体になっているの。
大きな力で包まれているから、不安などが起こり得ないの。ものすごく楽しいという感じではないが、年中いい気持ちだ。宇宙無限力に包まれて、己のやることは宇宙がやることになるの。そこまでいって初めて、調息法が自分のものになったと言えるの。

素晴らしいですね。ところで、普通の人が正心調息法を始めるきっかけは、「病気を治したい」とか「願望を実現したい」といったことですよね。:

入口は必要だし、入口の中にひっぱってくるものも必要になってくる。入口は見えても、中に入らなくては仕方ないからね。「入りなさい」というメッセージとして、病気、ケガ、人との付き合い…などいろいろあるがな。人生万事、そうやって正心調息法を始める機会を与えてくれているの(笑)。

チャンスを与えていただいているわけですね。:

そうそう。チャンスがあることを認めるか認めないか、感じられるかどうかが大切なの。でもわしの話しを聞いていれば、感じられるようになってくるの。

入口に入ると、それだけで楽しい状態になっていくんですか?:

なんとなく楽しくなるの。具体的な楽しみがなくても、なんとなく楽しいがな。こうしてわしの部屋から海を見ていても、それだけで楽しい。人生は楽しいがな。でも、具体的に何が楽しいと感じるわけではないの。
何かにぶつかって痛いとか、これはおもしろいとか、感じることはあるんだよ。でもそんなことを感じなくても芯が楽しんでいるんだよ。宇宙の無限力と一体になっているからね。

細胞一つ一つも楽しんでいるんですね。:

そうなの。細胞一つ一つが喜んでいるから、人間が喜ぶの。細胞の一つ一つが満ち足りているから、人間が満ち足りているの。細胞が喜んでいるから、肉体が喜ぶ。細胞が不平を言わないから、肉体も不平を言わないがな。
それは体だけのことではないの。必要なお金が自然に入ってくるようになるし、必要な時に必要な人と会えるようになるがな。

人間の健康、仕事、人間関係、地球、宇宙…。これらすべては、細胞が喜べばうまくいくようになっているのでしょうか?:

本当はすべてが一つの体の中にあるの。わしの一部分が他人としてしゃべっている、仕事をしているというのが本当なの。

そうした仕組みをささせているのが酸素がなんですね。:

具体的にはね。。酸素がすべての基本となる細胞を生かしてくれているの。

宇宙の無限力はどこにもある。それを活かすカギは想念だと考えていいんでしょうか?:
想念が宇宙無限力を集めるの。でも人間は宇宙の無限力を集めなくても、最低限の生活はできるの。無限力を集めるからこそ、ただ生きている以上のことができるようになるの。太陽の光だって、レンズを使って集めなかったら紙を燃やせないでしょう。でも集めたら、2,3分で紙を燃やせるの。
巨大なレンズで太陽の光を集めたら、東京だって燃えてしまうがな。それと同じで、宇宙の無限力は集めようと思えば、いくらでも集められるの。わしは宇宙の無限力を集めたから、91歳から100回も講演ができたの。

想いには、それほどの力があるとは。素晴らしいですね。:

人間は素晴らしい力を頂いているのよ。誰でもこの能力を持っているの。君達は意識的に空気を吸うことができるだろ。意志の力が、空気と同じように宇宙の無限力を集めるの。だから、心がなかったら宇宙の無限力を集めることはできないがな。

宇宙の無限力を意識的に使えるのは人間だけですか?:

人間だけ。動物は宇宙の無限力を意識的には集められないから、自然のままなの。生きていく上で必要な分だけ、宇宙の無限力を使っているけれど、意志を使って集めることはできないの。

そうすると、人間の使命は大きいですね。:

大きいんだよ。人間は神と一体で、神の力をみんな持っているはずなの。ただ、どれだけその力を具現化できるかは、千差万別なの。

神の力とは、宇宙無限力を集めて想いを具体化することと考えていいでしょうか?:

神は無限力と一如だから、自由自在に無限力を使えるの。ただ、具体化する規模も質も人間とは違うの。

先生とお話しをしていると、元気がわいてきます。:

みんなそう言うがな。だって私のところからは、無限力がいっぱい放射されているんだもの。近くに来た人は、その力に包まれるの。

とても気持ちがいいです。:

講演会場でも同じなんだよ。無限力に包まれて、帰る時にはいい気持ちになる人もいるの。「体が楽になった」とか「痛みがなくなった」と言ってくれる人もいるよ。オーラが見える人は、わしから大きなオーラが出ていると言うがな。
わしは、いつもポジティブ。いやになった、悲しくなったという気分はないがな。涙も流すけれど、悲しくて出すのではなくて、嬉しいから出すの。

私もそんな人間になりたいです。:

みんな、なれるがな。君は記者という仕事をしているんだから、おおいに伝えるの。そうすると記事を読んで信じて正心調息法を取り入れた人が、幸せになるんだから。

毎週ゴルフをされていると伺いましたが…:

昨日も行ってきたよ(笑)。この年でゴルフをしているとは、きっと誰も信じないの。ゴルフダイジェスト誌に、私の記事が連載されているんだけれども、ヤラセだと思っている人が多いようなの。「97歳でゴルフをできるはずがない」と考えるほうが普通なの。普通だったら、あり得ないことなの。
本当だということを証明するために、ゴルフダイジェストがわしのスイングを連続写真で載せたの。一流の雑誌が、わしのへたくそなスイングをね(笑)。これで読者も少しは信じてくれたんじゃないかな。
写真を撮影した時は、スイングが未完成だったの。わしは「まだ早いぞ」と言ったんだけれど、掲載されてしまって。その後スイングは完成したよ。

いまだにスイングを改良されているんですか?:

直さなかったらダメ。なぜなら、われわれの細胞は一日ごとに衰えていく。1週間前の細胞は今ないんだよ。だから、ある程度スイングを変える必要がある。写真を撮った時には未完成だったけれど、その後に完成したの。今撮ってもらえば、ちゃんとした写真ができるんだけれどね。
わしは100歳までゴルフを続けるつもりで、スイングを作ったの。オーソドックスなスイングでは、97歳でゴルフをできないがな。実際、96歳の時には、体が疲れてしまって、1ラウンド回れなくなったの。
だから疲れないスイングを作ったの。そうしたら、18ホール終わってもまだ元気なの。普通だったあり得ないでしょう。でもこのスイングだったらあり得るの。頭もある程度使わなくちゃダメよ。同じことをやっていたらダメ。

体の衰えを頭でカバーされたわけですね。:

脳細胞に十分な酸素があるから、ちゃんと働くんだよ。脳細胞に活力があるから、アイディアも生まれるし、実行力も出てくるの。正心調息法をやらなかったら、アイディアを生み出そうという気力もないし、うまくいかないのが当たり前だと思ってしまうがな。それでおしまい。
積極的に活動するためには、まず考え、そして行動だろう。それがそろってできるのは、調息法をやっているから。そのサンプルがここにいるの。ここに来た以上は君もやってみないとダメなの。聞きました、反対側の耳から出ました。ではダメだよ。

心します。人間は、大きな可能性を持っているんですね。:

当たり前だがな。人間は神に似せて作られたんだぞ。可能性は無限に近いのに、それを発揮していないだけなの。というよりは、発揮できないの。そんな気にさえならないで、「これでおしまい」と諦めてしまう。

常識では、97歳でゴルフなんて考えられませんものね。:

97歳でゴルフはできないというのが常識だ。だいたい生きている人さえあまりいないんだから。それが、ゴルフ場を颯爽と歩いているだけでなく、ボールを打っているんだから(笑)。愉快だよ人生は。

昨日ゴルフをされたとのことですが、お疲れではないんですか?

残ってないがな。昔は、ゴルフの後には疲れが残っていたがね。

1ラウンドのスコア−はどのくらいですか?

100を切ったり切らなかったりだね。ゴルフが楽しいよ。私は人と争うことが嫌いなの。にぎるなんて、具の骨頂。だからにぎりはやらないがな。打つことが楽しいんだから。思ったとおりにいったとか、いかなかったとかね。うまくいかない方が多いけれどね(笑)。とくに最近は、距離の測定がうまくいかなくなって、キャディーさんに聞くことが多いの。
僕の誕生日に、このランの花をキャディーさんたちが送ってくれたの。こんなキャディーさんがどこにいますか。それにキャディーさんから、誕生日にプレゼントを送られる人間がどこにいるかって。

本当ですね。私もゴルフをしますが、なかなか100を切れないんですが…。:

切れなくても、ゴルフを楽しめばいいの。ミスをしていちいち腹を立てていたらゴルフへ行く資格がないよ。ミスをしたら原因を探せばいいの。悪いところがわかれば、進歩があるし楽しいでしょう。ミスはミスで結構。バンカーに入ったらバンカーから打てばいいんだよ。3打で回れなければ4つたたけばいいの。

そう考えれば楽しめますね。:

わざわざ苦しんだり、賭ける連中は損をしに行っているの(笑)。あれは意味ないがな。せっかくの楽しみを無駄にしているの。

先生は一人でコースに行かれるそうですが、知らない方と一緒に回られるのですか?:

みんな光栄だって喜んで一緒に回ってくれるの。この年で、できるスポーツはないね。ジョギングだってできないだろう。やったら死んでしまうよ(笑)。ゴルフは青い草の上を歩くだろう。あれが体にいいの。

若い人と回られて楽しいですね。:

みんな自分の孫のような年齢だしね。といっても孫も40歳台だけどね(笑)。わしは相手は誰でも構わないんだ。誰とやっても負けるんだから(笑)。

ゴルフの練習はされるんですか?:

マンションの屋上にゴルフの練習場があって、毎朝練習しているよ。これがわしの運動なの。

どのくらい打たれるんですか?:

100発。毎朝打っているよ。

ゴルフに行かれないときは、近所を散歩されたりするんですか?:
散歩はするよ。でも、時間や歩数を決めてない。行きたければ行くし、気がむかなかければ行かないの。「1日に何歩以上は歩いています」なんて固いことは言わないの。

つまり、しなければいけないということはないんですね。:

そうなの。

健康法では、よく「必ず○○をしなければならい」と言われますが?:

普通の人はそのほうがいいの。そうでないと規則正しく生活できないから。決めてやることは大事よ。私みたいに、ランダムにやるのは本当は邪道だ。みんなには、ちゃんと決めてやりなさいって言いたいね。

先生はお酒は飲まれるんですか?:

若い頃から一適も飲まないの。

タバコも吸われないんですか?:

当たり前だろう。タバコは百害あって一利もないんだよ。医者がそれを吸ってどうなるんだ。タバコは健康に悪いですよと言いながら、プカプカ吸っていてどうする。
わしは若い頃から、タバコを吸わなかった。健康に悪いって知っているんだもの。未成年にタバコが禁止されているのは、体に悪いからでしょう。それなのに、成年になったからといって、喫煙して体にいいわけないがな。医者が、タバコを吸ったら医者の資格はないよ。

それでも、タバコを吸っている方は多いですね。:

ほとんど吸っているね。

お医者さんはストレスがたまるんでしょうか?

ストレス解消の面もあるだろうね。お酒もそうだね。お酒は一利あっても、害の方が多いね。

正心調息法でストレスを解消したほうがいいですね。:

そうすれば、一時の快楽を求める必要もないし、自然と安らかな気持ちでいられるの。

こんな素晴らしい方法がタダなのがうれしいですね。:

呼吸法だけでなく、大事なものはタダなの。本当に人間に必要なものは、みんなタダなの。米だって自分で作ればタダでしょう。ダイヤみたいなものは、生きていく上で必要ないから、高くてもいいの。必要な物を手に入れるのに、神は金を取らないがな。

空気だってタダですしね。タダで頂いている空気を人間が汚している。困ったことですね。:

おろかな人間のおかげでね。まさに自殺行為だ。だから、これからカタストロフィーが起きるの。そして本当の世の中になるの。そんな話しも今度するから、また来てごらん。今度はただの健康法じゃなくて、言いたいことを話すぞ。

お話しを伺っていて、勇気がわいてきました。:

みんなそういう力を持っているんだもの。

先生はお若い頃は虚弱だったとお聞きしています。:

まことに虚弱だった。とっくにあちらへ行っているはずだったんだから。正心調息法がなければね。正心調息法のおかげで一番助かったのはわしなの。

不思議ですね。一番からだが弱かった先生がこんなにお元気なんて。:

一番ご利益を頂いたのはわしなの。

また伺わせてください。今日は本当にありがとうございました。少しでも多くの方に広められるように努力いたします。:

広めて下さいね。正心調息法を知った人が,実際にやったら、幸せになれるんだということを憶えておくの。100人に知らせて、何人かが実行してくれれば、その人は幸せになる。

しばらくは正心調息法をやっていたんですが、最近さぼってます。とにかくやらないとわからないですものね。:

すべてそうなの。“冷暖自知(れいだんじち)”という言葉を知っているかい。熱いも寒いも、話しに聞いただけではだめ。耳学問ではだめですよという意味だ。己が知ることで、はじめて熱いとか冷たいがわかるの。

今は、“自知”でない情報が多すぎますよね。:

頭でっかちと言われているだろう。その通りなの。

私も心します。ついつい楽なほうに流れる傾向があるので。:

それでも結構よ。体が耐えられなかったら楽な方へ、頭が耐えられなかったら楽な方に行っていいの。そこから道を広げればいいんだから。何もいつもがんばっている必要ないの。

先生のお話しを伺っていると「そのままでいいんだ」という気がしてきます。ありがたいですね。大きな力に活かされている気がします。今日はほんとうにありがとうございました。: